取り扱い素材-ゴム
ゴムは非常に多用途で、機械設計においても幅広く使用される素材です。
【特長】 ゴムはエラストマー(弾性体)とも呼ばれ、常温で著しく大きな弾性をもつ物質の総称です。材料に力を加えると材料は少し変形し、力を除くと元に戻ります。これが弾性です。弾性を示す範囲は、元の材料の長さに比べて、金属で1~2%、プラスチックで10%程度までですが、ゴムは数100%にもなります。弾性範囲以上の力を加えると、材料は塑性変形から破壊に至ります。 ゴムの弾性は、ゴム分子が直鎖状で長く、しかも柔らかくて丸まっていることに起因します。力を加えると丸まった分子が引き伸ばされます。さらに力を加えると分子同士がずれてしまい、力を除いても元の長さに戻らなくなります。これが塑性変形です。ゴムは分子同士がずれないように、分子同士を少しつなぎます。これを加硫、架橋と呼びます。架橋は4-4ゴム薬品の項で説明した加硫剤、架橋剤で行われます。架橋しすぎると熱硬化性プラスチックと同じようになってしまい、硬いプラスチック状の材料になってしまいます。
- 企業:三輝工業株式会社
- 価格:応相談