マラセチア
コロニー性状を認識しやすくなりました!
マラセチアはヒトの白癬、皮膚カンジダ症に次いで発生率の高い皮膚真菌症として知られる「癜風」の起因菌であり、またマラセチア毛包炎、マラセチア間擦疹、脂漏性皮膚炎やフケ症の発症に関与することが知られています。さらに、長期にわたる中心静脈栄養、とくに脂質を含む高栄養輸液を受けている易感染患者(新生児患者)で深在性真菌症を引き起こすことが明らかになっています。さらに、アトピー性皮膚炎の増悪因子としても注目されるにいたりました。 マラセチアは、発育に脂質を必要とするというユニークな栄養要求性をもち、本菌の培養には通常の培地(サブローブドウ糖寒天培地やポテトブドウ糖寒天培地)にオリーブ油を重層した培地を用いていました。しかしながら、オリーブ油重層では目的菌の単離が難しいため、弊社では脂質成分をエマルジョンとして培地中に含ませた「クロモアガーマラセチア/カンジダ」をご提案しております。平板培地となったことにより、テープ法にも応用可能となり、非常に分離しやすいとの報告を頂いております。
- Company:関東化学株式会社 バイオケミカル部
- Price:応相談