金属の錆による腐食を防ぐ「防食」のメカニズムを解説。また、防食材料として有効な「防食テープ」についてご紹介と説明をします。
【防食テープとは?】
防食とは、腐食を防止するための手段です。腐食箇所の原因や環境により防食の手段は変わってくるため、状況を見極めて使用する必要があります。
【防食の種類】
<金属被覆>
めっき、溶射、蒸着、クラッド
<非金属被覆>
塗料(フッ素、アクリル、塩化ゴム、ポリウレタン、MIO、鉛丹など)、防食テープ、防錆油、樹脂(FRP、アスファルト)
<耐食材料>
チタン、ステンレス
<電気防食>
<環境処理>
除湿、腐食抑制剤(気化性防錆材)、pH調整
【防食の原理】
錆発生の要素は水(H2O)と酸素(O2)です。これらが鉄(Fe)に結び付くことにより赤さび(Fe2O3)が発生します。錆の発生を防止するには、金属と水・酸素の接触を断つことが必要です。防食テープはこれらを断つ被膜となり、赤さびを黒さびに変える力があります。
【赤さびと黒さび】
赤さびは一般的に指す錆になり、黒さびは表面にできる酸化膜です。黒さびは赤さびを黒さびへ変える性質があります。
出典:https://www.toishi.info/metal/akasabi_kurosabi.html