黒染めが黒く染まらない理由とは?
【トラブル解決】黒染めが茶色くなったり、色が薄くなる。原因と対策を解説します。
黒染め処理は、鉄製品を高温のアルカリ溶液の中で反応させ、 四酸化三鉄という黒色酸化皮膜を形成させる表面処理です。 防錆効果があり、反射防止や美観向上などの効果があります。 一般鋼材(生材)の黒染めは通常、真っ黒く仕上がります。 しかし一部の材質、たとえば鋳物や焼き入れしてあるもの、 クロムやその他ニッケルなどが多く含まれている合金鋼は、 赤みがかった黒になったり、黒くならず薄いグレーになることがあります。 またワイヤーカット面は錆びたような茶色になります。 原因は以下のことが考えられます。 ・油分の残留(脱脂不良) ・酸化皮膜の除去の不足 ・素材に鉄以外の成分が多く、均一に反応しない ・素材表面が粗く、均一に反応しない 対策として以下のことがあげられます。 ・脱脂、洗浄の強化 ・酸洗いなどによる酸化皮膜の除去 ・サンドブラストなどで厚い酸化皮膜の除去、表面粗さの均一化 ・合金鋼(SUS等)に適した黒染め液の選定 当社では長年の実績より、素材や加工遍歴に応じた黒染め工程を選定します。 黒染めについてのお悩みは、お気軽にご相談下さい。
- 企業:笹川メッキ株式会社 新潟県三条市
- 価格:応相談