ナノ微粒化装置
新開発・微粒化技術(液滴衝突法)
液滴衝突法による解砕装置「G-smasher」は,超音速エアジェットの発生にラバルノズルを用い,ノズル内にスラリを供給する方法としている。ノズル内に供給されたスラリは圧縮空気の断熱膨張によって微粒化されると同時に加速され,衝突板へ高速で衝突する。従来,ラバルノズルを利用したジェットミルは乾式粉砕に多く使用されてきたが,粒子の噴射速度は亜音速(100〜 200m/秒)にとどまっていた。本方式ではノズル内のスラリ供給部での衝撃波発生を抑え,スラリを安定的に供給する方法を検討した結果,ノズル内においてスラリを微粒化し,超音速(360m/秒)までの加速を可能とした。また,本方法ではエアジェットにスラリを供給してメディアレスで粉砕を行うため,各シール部材やメディアの磨耗によるコンタミネーションを抑制できる。さらに,ノズル内部に供給された液滴は,空気の断熱膨張によって加速されると同時に冷却されるため,粉砕に伴う発熱を抑えることができ,冷却ユニットを不要にできる。
- 企業:リックス株式会社
- 価格:応相談