【SSPC SP-10】ブラストで行う素地調整について
SSPC SP-10は素地調整の規格で、高い除去率で最も広く使用。ブラストで表面に付着した異物を95%以上除去する必要あり!
SSPCは米国構造物塗装協会(Steel Structures Painting Council USA)によって定められた規格で、SP-10(ニアホワイトメタルブラスト洗浄)は肉眼で見える表面の付着物(油、汚れ、錆、酸化物など)を95%以上除去する必要があります。 施工方法は乾式ブラストのみが認められています。 SSPC SP-10は素地調整の中で2番目に高いレベルの規格となります。 最上位の規格SSPC SP-5はほぼ100%の除去が必要とされるため、コストが高いという問題がありました。 SSPC SP-10は表面に付着した錆は確実に除去する必要があり、ミルスケールや酸化被膜の軽度な変色や影が表面積5%まで許容する事でコストが削減されており、十分な清浄度を確保する事ができるため広く使用されている規格となります。 95%表面の異物を除去する事によって、塗料の性能を最大限引き出し塗膜の早期剥離を防ぐ事で製品寿命の長期化を可能にします。 腐食性の高い沿岸部といった過酷な環境下に置かれる場合などはこのような仕様を選定します。
- 企業:原田鉄工株式会社
- 価格:応相談