火山性ガス(硫化水素ガス)が人体に与える危険性
硫化水素ガス(H2Sガス)が人体に与えるメカニズム
火山事故は2014年に発生した御嶽山の噴火による災害を想起されます。しかしながら、火山事故件数としては火山性ガス中毒による事故の方が圧倒的に多く毎年報告されております。また、活火山法が改正され自治体は観光客の安全確保が義務つかられおり、火山性ガスのモニタリングの重要性が高まってきております。 今回は、火山性ガス(硫化水素ガス)の人体に与えるメカニズムを御説明致します。 <硫化水素ガスH2S> 体を構成する細胞の一つ一つが生きる為には呼吸をしております。硫化水素ガスは細胞に溶け込み易い特性があり、硫化水素ガスによって細胞が呼吸困難になり細胞死を起こし臓器障害を引き起こします。特に肺の細胞が壊れると、肺炎や肺が水浸しになる肺水腫で呼吸困難になり死に至ります。但し、高濃度の硫化水素ガスは人体にとっては危険ですが、低濃度の硫化水素ガスは抗炎症作用があるのでは無いかと言う研究が最近は進めれれております。毒と薬は紙一重という事です。温泉に入った後は体の疲れがとれるのは、硫化水素ガスが影響しているのかも?しれません。
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