HPLC-CADによる健康補助食品におけるコリンの品質管理
【メソッド開発の事例紹介】誘導体化法を必要としないHPLC荷電化粒子検出器(CAD)による高精度な品質管理と不純物分析
HPLC-CADシステムは、誘導体化を行わずに、コリンおよびその対イオンとコリンの不純物を高精度に分析します。親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)を用いたミックスモードでの分析条件は、荷電化粒子検出と質量分析計の両方に対応し、陰イオンと陽イオンを同時に分析することで、コリンの含有量と不純物の検出を迅速かつ確実に行います。 本アプリケーションノートでは、塩化コリン、重酒石酸コリン、クエン酸コリンなどのコリン誘導体の含有量とその不純物を、高精度に検出できました。従来のUV検出器では応答性が悪かった塩化コリンも、誘導体化法を使用せずに直接検出可能です。また、HILICを用いたミックスモードは、カウンターイオンの干渉を避けつつ、不純物を正確に同定します。 栄養補助食品などの品質管理において、安全性と有効性を確保するための強力なツールとなります。