デトネーションを用いた新しい燃焼技術による内燃エンジンの性能向上
キーワード: 内燃エンジン 航空宇宙用推進エンジン デトネーション(爆轟) 衝撃波 燃焼 ガス爆発 水素燃焼
デトネーション(爆轟)は可燃性ガス中を秒速2 ~3 km で進行する爆発的燃焼であり、衝撃波と燃焼が一体化した性質により非常に高い温度(~ 3000 K)、圧力(~数10 気圧)、流速(~ 1000 m/s)を生成します。これは、その前後で圧力がほとんど変わらない通常の燃焼とは大きく異なる特徴です。 私たちは、この特徴を活かした航空宇宙用推進エンジンへのデトネーション応用技術を研究しています。強い衝撃波で圧力を上げながら瞬時に燃焼させることで、エンジンの小型化・高効率化の実現が期待されます。特に水素燃焼においてデトネーションが発生しやすいことから、航空宇宙分野に限らず、水素社会においては工学応用、安全工学、双方の観点で重要な現象です。 私たちはデトネーションの特徴を活かした応用技術全般に関心を持っており、その支えとなる基礎研究を含めた総合的な知見を有しています。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談