酸やアルカリに侵されないプラスチックとして有名なフッ素樹脂。なぜ酸やアルカリなどの溶剤に溶解しない原理を解説します
■フッ素樹脂の耐薬品性は高い?
フッ素樹脂は、耐薬品性が高く、ほとんどの酸・アルカリ・有機溶剤に対して溶解、膨潤、反応しません。
■フッ素樹脂の耐薬品性が高い理由
フッ素樹脂が耐薬品性に優れる大きな理由として、安定した分子構造が大きく関係しています。
フッ素樹脂は、高分子ポリマーで炭素原子とフッ素原子が結合したものが直鎖状につながった分子構造です。
炭素原子とフッ素原子(C-F)の結合エネルギーは化学結合の中でもとても強く、
さらに炭素原子同士のC-C結合部はフッ素原子がらせん状に隙間なく覆っています。
そのため薬品や溶剤に触れても不活性で、樹脂として劣化・溶解しない
つまり耐薬品性に優れるということになります。
■フッ素樹脂の利用
フッ素樹脂の耐薬品性は化学工業分野や半導体分野や医療医薬分野で下記のような製品に使用されています。
・各種ガスケット
・パッキン類
・配管やホース
・貯蔵タンク
・反応槽
・熱交換器
※詳しくは資料をダウンロード頂くか下記リンク先をご覧ください。