生体分子への磁場の効果
キーワード: 光化学 電子スピン 磁性 タンパク質 電子スピン共鳴 ESR 太陽電池
生物は磁場を感じていることが知られています。渡り鳥が何千km を飛ぶのには、地磁気を利用していると知られています。磁性細菌は、体内にある酸化鉄(磁石のようなもの)を持ち、磁場で動く方向を決めます。我々、ヒトも潜在的に磁場を感じていることを示す研究もあります。磁場を感じる仕組みが応用できれば、生体中で起きる様々な反応を磁場で制御できる可能性があります。特定の位置で化学反応を促進できれば、ガン治療などの新しい原理になりえます。 そのメカニズムはわからないことだらけですが、生体中のタンパク質や金属の電子が持つ磁石としての性質(スピン)に着目しています。磁場が電子スピンを通じて生体分子の構造や性質に影響する仕組みを解き明かそうと研究を進めています。 生体分子への磁場効果は医療や新しいバイオテクノロジーにつながります。電子スピンと磁場効果には、太陽電池など、生物・化学・物理の枠組みをまたいだ、広い応用可能性が期待されています。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談