これにより素子形成の簡便化や素子性能の向上を期待
キーワード: 液晶材料 エレクトロクロミック材料 有機半導体材料 表示素子 電解質 ドナーアクセプター構造
エレクトロクロミック(EC)材料の利点は物質の電気化学的な酸化還元により色が可逆的に変化する点にあり、これによりカラーフィルターを使わなくともカラー表示ができる電子ペーパーに応用展開が可能である。しかしながら、これら材料のほとんどはポリマー材料であり、応答速度やコントラスト等に問題を抱えている。 我々は、EC 特性を持つ液晶材料について検討しており、このような化合物ができれば、配向制御が容易になるため応答速度の向上につながると期待している。また、これまでのEC 材料の研究では酸化または還元のどちらか一方でのみ色を変化させる研究が主として進められている。そこで我々はカラー表示デバイスとしての応用を考え、一つの化合物で電気化学的な制御で多彩な色調の変化を期待し、酸化側と還元側そのどちらでも色調を変化可能な液晶性EC 材料の開発を行っている。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談