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キーワード: 非局在電子系 電子材料 電気伝導度 単分子エレクトロニクス 多価イオン化合物 遷移金属触媒
新しい電子材料となるのは常に新しい構造である。これを形づくるのは新しい電子系である。特に電子が居場所を変えることを可能にする非局在電子系は新しい物性科学の鍵となる。このような観点から、ベンゼンの発見以来200 年近くも研究されている、電子がある特別な条件下で非局在化して発現する「芳香族性」に着目し、これまでに炭素と高周期元素のスズまたは鉛の組み合わせでも芳香族性が発現することを世界で初めて明らかにした。 重原子を利用してベンゼンとは異なる芳香族性を生み出すことにも成功した。これらは教科書を書き換える基礎学術であり、新しい物性科学を生み出す芽となる。また、重原子の大きさを活かし、結合を有さずとも相互作用して電気を流すという、これまでに知られていなかった電気伝導パスを発見した。これを活かと、電気を流しにくい非平面構造をもつ分子でも高い電気伝導度を示した。これは単分子エレクトロニクスに新学理をもたらす基礎研究として重要である。高活性な遷移金属触媒の開発も行っている。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談