熱帯植物栽培によるCO2 吸収- 固定化の促進
キーワード: モリンガ バイオ炭 土壌改良 水質浄化 アグロエコロジー 脱炭素促進
アジア・アフリカで生育する熱帯植物のモリンガは、多くの栄養素を多量に含むことから健康および美容促進として近年大変注目されています。成長の速さは目を見張るものがあり、見沼田圃で栽培した1600 本のモリンガ圃場にて、発芽後4 か月で少なくとも5 トンのCO2 を吸収しました。 モリンガは多年木ですが日本では越冬できないため栽培は普及しませんでしたが大量に生産される葉と種が収穫物であり、収穫後のバイオマスを炭化することで多量のCO2 を固定出来ます。研究室では炭素収支の厳密な定量評価を行っています。またモリンガの種は天然凝集剤として水浄化材として利用できます。 このように様々な商品化が展開されるモリンガは経済的価値のみならず企業のCSR 活動として利用しやすく、増加する耕作放棄地問題の解決に貢献します。モリンガは土壌水分が適正であれば人工肥料や農薬不要であるため、アグロエコロジーの視点から様々な研究を行っています。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談