多検体ナノ粒子径測定システムを用いたエマルションの粒子径測定
O/Wエマルションの粒子径測定
水の中に油が分散するものをO/W(Oil-in-water)エマルション、油の中に水が分散するものをW/O(Water-in-oil)エマルションと区分されます。これらエマルションは、食品、化粧品、塗料、医薬品などで用いられています。その粒子径および分散性は、製品の機能性や安定性を決める因子として重要です。今回、エマルションの測定例として、0.1wt%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を用いて大豆油を0.01vol%に調製したものを溶媒とし、超音波ホモジナイザーを用いてO/Wエマルションを作成し超音波処理時間を0.5 ~ 10分間と変化させ粒子径測定を行いました。超音波処理時間が。2 ~10分では、処理時間が増えるごとに平均粒子径および多分散指数が減少しています。このことから長時間超音波処理を行うことでより微細で単分散なエマルションとなっていることが分かります。このように粒子径測定を行うことで作成したエマルションが目的の粒子径であるかの確認や分散性の評価が可能です。
- 企業:大塚電子株式会社
- 価格:応相談