マイクロウェーブによるオイルの酸化 加速度試験
潤滑油・グリースなどの長期間安定性の評価にマイクロウェーブを用いることで劣化後の検体を作成し評価。有効な酸化防止剤等の選定にも
数十年に渡る規模で使用され、熱や水分、酸性雨などによる劣化が想定される材料の評価は、加速試験を行う必要があります。もっとも一般的な加速試験がアレニウスの式(アレニウスの法則)を用いる方法で、主にゴムや接着剤の評価で用いられる方法です。材料の劣化は分解や酸化、重合などの化学反応により進んでいきますが、化学反応の速度は温度に依存することをアレニウスの式は表しています。 以上の考え方を用い、マイクロウェーブを用い必要な加熱を一定時間与えることで対象サンプルに意図した劣化を与えることで劣化後のサンプルを得ることができます。装置に必要な条件は以下の通りです。 速やかに目標温度にすること 目標時間の間、温度を維持させること 目標時間終了後、速やかに冷却させること これは、目標温度になる時間が長すぎると目標の劣化以上の反応を引き起こすことになります。ヒーターなどによる加熱の場合、熱は外部から容器へ伝わり対流によって反応サンプル全体に伝わるので、目標温度になるのに時間かかります。一方、マイクロ波は容器壁を通過し、分子ベースで反応サンプルを直接加熱するため、加熱が的確でスピーディーです。
- 企業:株式会社アントンパール・ジャパン
- 価格:100万円 ~ 500万円