原油蒸留塔向け ファウリング対策トレイ技術(事例集)
リン由来ファウリングを大幅低減。 処理量・運転安定性を維持する最新トレイソリューション
本ケーススタディでは、原油蒸留塔(CDU)におけるリン酸塩によるトレイ詰まりを、ファウリング対策トレイ技術で解消した事例を紹介します。 高TAN原油や腐食防止剤に含まれるリン酸エステルは塔内で分解し、リン酸塩として開口部に固着します。 これにより蒸気流が阻害され、以下の問題が発生します: ・開口部の閉塞によるDP異常上昇 ・LK〜HK区画での液溜まり ・カラー・FPなど製品品質悪化 ・塔圧上昇→蒸発量低下→収率悪化 ・結果として処理量カット 運転継続のため、まず内部還流の一部をバイパス(LKPA→HKPA)して区画負荷を調整。DPは改善し品質も回復しました。さらに長期対策として、Koch‑GlitschのSuperfluxファウリング抵抗型トレイを採用。 主な特長: ・固定バルブによるセルフクリーニング効果 ・固形物滞留の抑制と安定したフロス流動 ・周辺滞留を抑える指向性バルブ ・厳しい fouling 条件でも長期安定運転 導入後の点検では、従来21%以上あったリン成分が2%以下に低減し、DPも0.4 kg/cm²で安定。ファウリング抑制効果が確認されました。