温度校正の方法~比較校正、定点校正とは?~【動画紹介】
温度校正方法の紹介。比較校正と定点校正の違いについて解説します。
ダイヤル式温度計、抵抗温度計(Pt100やPt1000)、熱電対等の温度測定器の校正には、定点校正と比較校正の2つの方法があります。 ■定点校正 独自の3点校正により、温度定点で最も正確な校正を実現します。三重点とは、物質の三相が熱力学的に平衡状態になる事です。水の場合国際温度目盛(ITS-90)によって三重点は0.01℃として定義されました。これは液状の水、水蒸気、氷の量的比率が変わらないことを意味します。 三重点に到達するまでには多くの時間と手間がかかりますが、一度到達してしまえば長期間安定して温度を保つ事が出来ます。一定の温度状況になる事で、温度計器の偏差を最も正確に確認を行えます。 定点校正は対象の温度計が基準温度計として使用されており、再現性と高精度の要求を満たします。 ■比較校正 上位機関等で校正された基準温度計と校正対象の温度計とを比較して校正する方法です。比較校正は恒温槽、ブロックゲージまたは電気炉で行います。校正対象のプローブを校正装置に挿入し、いくつかの校正点で基準温度計との器差を記録します。トレーサビリティを持つ基準温度計により、様々な要求精度での校正を可能とします。
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