塗装の剥がれは製品の寿命を縮め、再塗装のコスト負担を増やすなど、多くの問題を引き起こします。
塗装が剥がれてしまう原因は様々ですが、下記が主なものになります。
1下地処理
「下地処理の不足」→ 酸化被膜やサビ、古い塗料といった不純物を完全に除去していない。
「油脂や汚れの残留」
「素地調整の不適切」→ 金属の種類や状態に合わせた適切な素地調整を行っていない。
2環境条件の影響
「塩害」→ 海沿いや工場地帯など塩分を多く含む環境では、塗膜が塩害を受け劣化が早まる。
「紫外線」→ 紫外線は塗料の劣化を促進するためチョーキング、割れ、最終的に剥離を引き起こす。
「温度変化」→ 温度変化による塗膜や母材の伸縮が、ひび割れや剥がれの原因となる。
3塗料の選定ミス
「耐候性」→ 屋外用と屋内用、耐熱性など使用環境に合わせた塗料を選べていない。
「塗料の相性」→ 異なる種類の塗料を重ね塗りする場合、互いの相性を考慮していない。
「素材との相性」→ 木材・鉄・ステンレスなど素材に適合する塗料を使用していない。
4施工不良
「乾燥不足」→ 塗料が完全に乾燥する前に次の工程に移ると、塗膜が弱くなる。
「塗布量の過不足」
「重ね塗り間隔」→ 重ね塗りのタイミングが早すぎたり遅すぎたりする。