防災性に優れ、環境にやさしいコンデンサです。

　風力発電システムに搭載される変圧器は、一般的な受配電設備に設置されるものに比べ、生涯のうちで電流や電圧の変化にさらされる回数が圧倒的に多く、その程度も相当大きなものになります。 　さらに山間部や沿岸部、あるいは洋上といったところに設置されることが多く、風雨、温度変化、湿度、潮風などの影響を受けながらの運転となります。 　リショーキャスト　モールド変圧器なら、風力発電用の変圧器が直面する、これらの問題に対応することができます。 　写真は、浮体式洋上風車のタワー内に搭載された、2300kVAの自冷式昇圧変圧器です。

　その昔「地下鉄の電車はどこから入れたの？」という漫才がありましたが、電気室にある変圧器を増設あるいは交換するにあたり、搬入経路が塞がっていた…といったケースが、ままあります。 　電気室が地下にあると、搬入用エレベータの重量制限といった問題が出てくるケースもあります。 　利昌工業ではこのような場合、変圧器を「鉄心」や「コイル」といったパーツで搬入した後、現地で組み立てるという方法でお応えすることができます。 　絶縁油を使用せずガラス繊維で強化した頑強なモールドコイルを持つリショーキャスト変圧器だから実現できたもので、その一例をご紹介します。

〇巻線をガラス繊維で強化し、これを金型にセットしたあと「真空引き」しながらエポキシ樹脂を含浸させる「金型方式真空含浸法」で製作します。 〇エポキシ樹脂には、自己消火性を付与していますので、燃焼や類焼、あるいは爆発の心配がありません。 〇エポキシ樹脂は、シリカなどの充填剤を含まない低粘度タイプです。このため樹脂は巻線の内部にまで浸透します。 〇真空引きにより、樹脂の内部に気泡が入りませんので、ここから生じる部分放電(コロナ)の心配がない、信頼性の高い絶縁方式です。 〇巻線は一体モールド構造のため、湿気に強く、吸湿しません。 〇ガラス繊維で強化された巻線は、機械的強度に優れますので、電圧切り替え時の応力に耐えることができます。 〇油で絶縁する変圧器よりも、小型・軽量化でき、保守点検も容易です。 ※詳細はカタログをダウンロード頂くか直接お問い合わせ下さい。

　待機電力に相当する「無負荷損」を大幅に低減した、省エネ性能に優れる配電用変圧器です。 　変圧器の容量は、その施設で想定される電力使用量のピークにあわせて決定されます。従って、夜間や休日、あるいは季節によっては、この容量とのかい離が大きくなります。 　特にオフィスビルなどでは、変圧器の平均負荷率、つまり最大電力量に対する平均電力量の比率は、30パーセント程度とされていますから、変圧器の待機電力が最大の電力使用量となっている時間帯が、かなりの割合を占めていると考えられます。 　そこで、更新時期を迎えた30年前の変圧器を、リショーアモルファスモールド変圧器と取り替えていただけば、50パーセントの省エネと、年間8トンの二酸化炭素削減が実現します。

太陽光、風力、バイオマス、小水力など、再生可能エネルギーで発電する施設の事故電流対策に多くの納入実績があります。

サイリスタが発する高調波電流や、繰り返しの電源投入に伴う突入電流に対応できる仕様となっております。