Vol.127 下水道、管きょの勾配によってどう違うの?

設計指針では、汚水管の勾配の設計方法について計画下水量に対して最小流速を0.6m/sとしており、下流に行くに従って緩くするよう定められております。また、最大流速は3.0m/sとなっております。
最小流速の条件は、下水の中に含まれる汚泥(土粒子等)が管内で堆積することを避けるために設けられておりますが、その流速を漸増させることは、上流から掃流されてきたものが流速が落ちる地点で堆積してしまう可能性があり、それらを避けるために設けられております。なお、下流へ行くほど勾配を緩やかにするのは、下流へ行くほど対象流量が大きくなり管径も大きくなるからなのです。
満管になると流速も大きくなるため、勾配は小さくてもよくなりますね。
でも、急勾配の管きょでは、いろいろと問題点も考えられるのですね。

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下水道 管きょの勾配について考えてみました。下水道は勾配が緩すぎても急すぎても問題があるのですね。