Vol.156 硫化水素について、再度考えてみました
下水中あるいは汚泥中での硫化水素が生成される要因としては、硫酸塩還元菌によるものがあげられるが、嫌気条件下では硫酸塩還元菌などの微生物が関与する無機性硫黄化合物の生物化学的還元が関係しているようですね。
下水道管路内で廃石膏ボード等が流されることはないかと思われますが、処分場では廃棄物に含まれていた廃石膏ボードの中の成分変化から硫化水素ガスが発生し、作業員が死亡した事故も発生しております。
マンホールのふたを開け、下に降りる前には、ガス検知器による測定が必ず必要です。酸素濃度と硫化水素を同時に測定できる機器があります。
酸素濃度が21%、硫化水素濃度は検出されない状態で作業可能ですが、酸素濃度がこれより低く、硫化水素が少しでも検出された場合は送風機等にて十分に換気を行い、安全な状況を確認できるまではマンホールの下に降りることは避けなければいけません。

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硫化水素ガスが人体に与える有害な影響としては、硫化水素が人体の粘膜質等に溶解しやすいため、比較的低濃度の暴露では、目の粘膜、鼻などの呼吸器粘膜、気管・気管支の炎症から肺へと、暴露濃度×時間に比例して有害な影響が進行してしまうことです。最悪の場合は死に至ってしまいますが、注意しなければならない点は、最初に鼻の嗅覚が麻痺してしまうため硫化水素特有の卵が腐ったような臭いを感じなくなってしまいます。



