昭和電工、リチウムイオン電池のセパレーター用セラミック耐熱層用バインダー PNVA(R)「GE191シリーズ」の展開を本格化

昭和電工株式会社は、リチウムイオン電池(LIB)のセパレーターのセラミック耐熱層用バインダー用に最適化したポリ-N-ビニルアセトアミド(PNVA(R))「GE191シリーズ」の展開を本格化いたします。
当社が世界で唯一工業化に成功したN-ビニルアセトアミドを重合した水溶性高分子であるPNVA(R)は、水素結合を多く有する設計で、200度の高温処理でも劣化しない耐熱性や、金属酸化物粒子をより均一に分散・安定させる特長を有しています。
「GE191シリーズ」は、セラミック耐熱層の要求特性に応えたグレードとして、耐熱層の高耐熱化と薄膜化に貢献します。塗工層の高耐熱化によりリチウムイオン電池の安全性・耐久性を向上させることができるバインダーとして評価され、車載用リチウムイオン電池にも採用されています。
世界のLIB市場は5GやCASEの進展により今後も高い成長が予想されています。当社は、PNVA(R)や水系バインダー樹脂ポリゾール(R)、パウチ型LIB用包材のSPLAF(R)、正負極材添加剤VGCF(R)など、LIBの高性能化に貢献する多くの製品を有しており、さらなる事業拡大を目指してまいります。
