通常の熱量計算の手順に従って算出した熱量に遠赤外効率ρを乗じて総熱量とする
遠赤外加熱の熱量計算は、単純に算出することは困難であるが、おおむね以下の計算式で算出することができる。 本来は、放射伝達熱量の式に基づいて算出されるべきであるが、ヒーター、非加熱物の放射率(吸収率)、受熱面積、受熱角度等の要因をとらえて算出しなければならず、実際上はかなり難しい。 そこで通常の熱量計算の手順に従って算出した熱量に遠赤外効率ρを乗じて総熱量とする。 ρは経験値から0.6~0.9 の範囲から決定することができる。 【計算式】 ○1.設備電力(P) P=P0×1.1~1.2(設備余裕率) (KW) P0=Q/860 (KW) P:設備電力、P0:電力、Q:総熱量 ○2.総熱量(Q)の算出 Q=(Q1 +Q2 +Q3 +Q4 +Q5 +Q6)ρ (Kcal/h) Q:総熱量(Kcal/h)、Q1:被加熱物顕熱量、Q2:水分蒸発潜熱量 Q3:駆動部持出熱量、Q4:開口部流出熱量、Q5:排気熱量 Q6:炉壁損失熱量、ρ:遠赤外効率 詳しくはお問い合わせ、またはカタログをダウンロードしてください。
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【計算式】 ○3.被加熱物熱量(Q1) Q1=c1W1N(t1-t2) (Kcal/h) c1:被加熱物の比熱(Kcal/kg・℃)、W1:被加熱物の重量(Kg/個) N:被加熱物の処理量(個/h)、t1:被加熱物昇温温度(℃) t2:被加熱物初期温度(℃) ○4.水分蒸発潜熱量(Q2) Q2=W2{γ+σ(100-t3)} (Kcal/h) W2:除去水分量(Kg/h)、γ:蒸発潜熱(540)(Kcal/Kg) t3:初期水分温度(℃)、σ:比熱1kcal/Kg・℃ ○5.駆動部持ち出し熱量(Q3) Q3=c2W2S×60(t3-t4) (Kcal/h) c2:駆動部比熱(Kcal/h)、W2:駆動部重量(Kg/m)、 S:コンベアスピード(m/min)、t3:駆動部昇温温度(℃) t4:駆動部初期温度(℃) ○6.開口部流出熱量(Q4) Q4=c3A1υ×60×60(t5-t6) (Kcal/h) c3:空気比熱(Kcal/m3・℃)、A1:開口部面積(m2) ●詳しくはお問い合わせ、またはカタログをダウンロードしてください。
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遠赤外線ヒーターと加熱装置の専門メーカーです。 多種多様な工業用加熱に適するヒーターを揃えています。 クリーン加熱やタクト運転・固定炉にはパネルヒーター、コンベアによる連続加熱にはストレートヒーター、細かく温調回路を取る場合や小型部品の加熱にはセラミックヒーター、保温や低温加熱の場合はスペースヒーターがあります。 加熱・硬化・乾燥には遠赤外線ヒーターがお役に立ちます。