自己制御機能を保有したPTC特性フィルム状ヒーター
Minco社のSLT(Self-Limiting Technology)ヒーターは従来のヒーターとコントローラーによる温度制御に置き換わるものとして開発されました。特許取得済のPTC特性を有する高分子材料を使用しており温度センサー・コントローラーを併用せずに温度制御の要求される様々なテーマへ対応します。そのためシステム設計が簡素化され製造・運用コストが削減されます。各テーマ向けに設計されたヒーターは、使用環境に合わせ出力が調整されるため自己温度制御が実現されます。他社既存PTCヒーターと異なりフィルム状のため柔軟性があり軽量なため貼付け時の制約を受けません。高分子化合物の抵抗値は設計された温度に到達すると指数関数的に増加しパワーが自動的に抑制されます。これにより過熱の危険性がないため安全性が要求される現場にも適しています。
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基本情報
SLTヒーターは一定の環境において加熱対象の温度を維持します。低温時は高出力ですが、昇温に伴い出力は次第に低下し設定温度付近では出力はほぼゼロになります。SLTヒーターは強いPTC(正温度係数)特性を持っており、予め決められた設定温度に迅速に到達させます。他社製PTCセラミックヒーターと異なり-100℃から規定の設定温度まで全温度範囲でPTC特性を有します。 機能と利点 • 一定環境において高い温度均一性を持ち自己温度制御を実現します。 • 特許取得済みの材料はPTC特性を保有、システム設計を簡素化し最適な性能を約束します。 • 周囲環境温度範囲: -45°C〜120°C • 動作設定温度範囲: 10°C〜70°C • 絶縁材剥離や環境変化による過熱の危険性なし • 薄く柔軟で軽量
価格帯
~ 1万円
納期
用途/実績例
医療・分析分野 * 静脈内輸液を加温 * 試薬の加温 * 加湿(睡眠時無呼吸症候群治療器) OA, プリンター分野 * インク・トナー等の加温(温調) * ガラス曇り止め * 結露防止(抑制)の加温 航空宇宙分野 * 各種センサーの着氷防止(TAT,AOA) * 排水/飲料水の加温 * コックピットディスプレイの加温 防衛分野 * 光学レンズ用曇り止め * 携帯型電子ディスプレイの加温 * リチウムイオンバッテリーの加温
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ミンコは米国ミネアポリスで1956年に設立されて以来、サーマルソリューションを提供しています。創設当初は精密電気機器装置の設計、組み立てを請け負っていましたが、巻き線型温度センサーを皮切りに、フレキシブルヒーターやフレキシブルプリント基板へと自社開発製品の幅を広げました。現在では、ヒーター、センサー、フレキ回路基板およびそれらを統合したサーマルソリューションへと展開させていきました。現在、米国、フランス、日本、中国、シンガポールの5カ国の拠点で、600人以上の従業員が働いており、各拠点では、現地のアプリケーションエンジニアが直接、お客様の対応を致します。また、米国、フランスおよび中国の3拠点にて、製造を行い、案件に応じて最適な場所で生産し、速やかに製品をお届けいたします。