~組成物設計講演録シリーズ 【熱伝導性設計】~
電気電子機器の高度の発達に伴い、内部で発生する熱が引き起こす多様な問題が顕在化しています。その対策の有力な手段として、ゴムやプラスチック、接着剤やグリースに熱伝導性を与え、系外に熱を放散させる試みが展開されています。 元来、ポリマーというのは熱伝導を妨げるという本質的な性質を有しています。その組成物に熱伝導性を付与することは、大きな矛盾への挑戦であり、更に技術的困難性という高い壁との戦いでもあります。この課題解決の一助として、2011年11月に「目からウロコの熱伝導性組成物 設計指南」と題されたセミナーが開かれ多数の参加がありました。セミナー終了後もご質問やご相談の類が続いたため、セミナーの内容をオンデマンドで参照できる技術資料として本講演録が企画されました。 講演録では、時間の関係でセミナーでは時間をかけて説明できなかった部分や、プログラムから割愛された部分も、新たに稿を起こして組み込みました。配合設計から製造技術、熱伝導測定や理論的考察に至る、あらゆる技術要素の理解と確認が可能となる構成になっています。
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基本情報
■著者 材料技術研究所 技術コンサルタント 技術士[化学部門] 渡辺 聡志 氏 ■目次 講演の本論に入る前に提起したい“熱伝導性組成物設計の基本的な考え方” ・組成物において熱伝導率に関与する要素 ・熱伝導率とキャリア配合量の関係 ・係数bの再考 ・キャリア帯電と混練作業 ・キャリア配合量の関係因子 ・熱伝導率に影響を与える係数a ・キャリアの能力の最大化 ・講義の進め方 1枚目のウロコ ~まずは、あなたの勘違いを修正~ 2枚目のウロコ ~熱伝導配合材料の選定眼を養成~ 3枚目のウロコ ~意外な障壁 危うさの中の熱伝導率計測~ 4枚目のウロコ ~ベテランほど陥る組成物設計の落とし穴~ 5枚目のウロコ ~特性は業界最高! しかし売れない なぜだろう~ 質疑応答の時間 …当日の受講生と講師の白熱した時間を忠実再現。さらに今回、より詳しい説明を本書に大幅加筆!
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現在では、情報は誰でも得ることができます。しかし、それ以上に自分が欲しいものを獲得するには、年齢、産学官、業種、企業、地位 などの社会的立場、人脈、地理など一足飛びには解決できない壁が立ちはだかるのも事実です。 一方、貴重な情報を持ちながら、必要とする人に発信できないという壁も存在します。 当社は、皆様に代わってその「壁」を超え、必要な人と発信する人を結びつける情報提供を目指しています。 1. 企業で研究・技術に携わっている方に情報と交流の場を提供し、科学・現場技術の向上、発展に寄与します。 2. 理工系大学生、大学院生に企業の技術者、実務者の講演を提供し、次代を担う若手の芽を育てます。 3. 子供たちに、科学・技術とそれに携わる人々の仕事・人生の面白さを書籍として提供し、将来の夢を広げます。