現場で発生する自然由来のヒ素を含む汚染土壌を、その場で浄化処理
今後さらに低コスト、省スペース化が求められる汚染土壌処理へのニーズに対応するため、汚染土壌からのヒ素抽出と、抽出したヒ素を鉄粉に吸着させるバブリング機構を備えた分級・洗浄機、ヒ素を吸着させた鉄粉を効率よく回収し循環させる小型の湿式磁力選別機、これらの装置で構成される移動式の重金属汚染土壌浄化処理システムにより、低コスト、省スペースを実現させました。
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基本情報
【設置面積】 ■システム設置面積:約390m2 【主要設備 仕様】 ■クラッシュファイヤ 汚染土壌処理工程の粗砕/混合、撹拌が同時に行えるため、持ち込み機材を簡略化できます。 能力(洗浄・分級での処理能力):35t/h 寸法:幅1.9m、長さ7.3m、高さ4m 質量:2.0t ■湿式磁力選別機「クリアメタル」 湿式磁力選別機にてヒ素(重金属)が吸着した特殊鉄粉を分離・回収します。 処理量(鉄粉が混合した水の処理量):1,000L/min ドラム回転数:2.2/2.6 rpm(50/60Hz) ドラム構造:マグネット回転式 寸法:幅1,924mm、長さ770mm、高さ1,230mm 質量:640kg
価格帯
納期
用途/実績例
■浄化処理の流れ バブリング機構を備えたクラッシュファイヤにより、重金属に汚染されていない粗粒成分と、重金属を含む細粒成分に分級するとともに、鉄粉を投入する水槽部でのバブリングによる撹拌・混合により鉄粉に重金属を吸着させる工程と、水槽部よりオーバーフローする鉄粉、細粒成分を含む混合水を、円筒状磁石を配備した湿式磁力選別機による鉄粉分離・回収の工程を組み合わせることで、従来にないコンパクト※で、設備費およびランニングコストを低減した重金属汚染土壌浄化処理システム構成となっています。 ※遠心分離装置を配備した同様のシステムと比較した場合 ■システム設置例 汚染土壌の浄化処理に必要な2つの主要設備は、移動も容易に行えるため現場内に設置可能です。 合理的で必要最小限の構成でありながら、土壌汚染対策法が定める基準値以下まで汚染物質の除去が可能です。
企業情報
オデッサ・テクノス株式会社は、水を含んだままの汚泥をリサイクルする『オデッサシステム(造粒固化)』を中心に、環境負荷を低減する総合リサイクル事業を行っております。 汚泥処理技術を開発した技術力と長年培った汚泥リサイクルのノウハウを活かし、自然由来の汚染土壌に含まれるヒ素を全量浄化(土壌汚染対策法基準値以下)することを目的とした、国内初となる「湿式磁力選別機」を用いた重金属汚染土壌浄化処理システムを開発しました。 この新たなシステムは、汚染土壌に特殊鉄粉と循環水をエアーバブルにより混合し、特殊鉄粉へのヒ素(重金属)の吸着・洗浄と分級を行った後に、湿式磁力選別機にてヒ素(重金属)が吸着した特殊鉄粉を分離・回収することで全量浄化します。回収した特殊鉄粉は繰り返し再利用することが可能なため、処理コストと環境負荷を低減することが可能となります。