残留オーステナイトって悪者?
まず、鉄を変態点温度以上に加熱してオーステナイト組織にする事で、 鉄原子の中に炭素原子を数多く入り込ませます。 次に急冷をして鉄原子の中に多くの炭素原子が閉じ込められた窮屈な 構造の非常に硬い組織(マルテンサイト組織)にします。 これがマルテンサイト変態で、焼入硬さは炭素量が多い程硬くなります。 オーステナイトから急冷する時に、その冷却速度が速い程多くの マルテンサイト組織になります。 マルテンサイト変態が起こる温度Ms点は、炭素量が多い程低くなり、 変態の終わる温度Mf点も低くなります。 ここで変態できなかったオーステナイト組織は「残留オーステナイト」 として残ります。 残留オーステナイトは放置すると徐々に変態してしまう事があるので、 歪や割れ等の不具合の原因になりかねません。 その為、強制的にマルテンサイト組織に変態させたり、組織を安定化 させる必要があります。 ただ、残留オーステナイトはマルテンサイト組織に比べて硬度が低い ので、ギヤの歯面等なじみ性が求められる場合には残留オーステナイト の摺動性が寄与する場合もあります。
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当社では、半開放コイルの開発を基盤に、加工部品の冷却を行うクーリングシステム、加熱電源のインバータ、インバータを冷却するチラー装置など、「精密硬化」に必要な多種多様な装置を開発しています。また、お客様の生産環境にあわせて「精密硬化」を実現するカスタムメイドの装置・システムのインライン化のご要望にもお応えしています。 焼入設備の「稼働状況の可視化」・「遠隔サポート」・「予防保全」を実現する『FD-ioT』にてお客様の生産支援をしています。