新型コロナウイルス感染リスク低減に期待。新型コロナウイルスの受容体(ACE2)をスプレーにしました。
本品と新型コロナウイルスが結合した場合、ウイルスの感染力が弱まる可能性があります。また、マスクなどの感染防御用品に本品を噴霧してACE2蛋白を塗布したところに新型コロナウイルスが接触すると、ウイルスを捕捉することが期待されます。 研究用試薬ですので、診断や治療にはお使い頂くことはできません。
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基本情報
アンジオテンシン変換酵素2(Angiotensin-converting enzyme 2、ACE2)は血圧調節に関与するレニン・アンジオテンシン系で働く因子の一つとして知られていましたが、最近になり、COVID-19の原因である新型コロナウイルスがヒトの細胞に感染する際、細胞膜に存在するACE2に結合してから細胞内に取り込まれることが明らかとなり、ACE2は新型コロナウイルスの受容体でもあると考えられています(1)。本試薬はACE2の細胞外領域に相当する蛋白質で、同様の蛋白質は新型コロナウイルスが細胞に感染するのを阻害するという実験結果が報告されています(2)。 (1)Alexandra C. Walls, Young-Jun Park, et al., Cell 180, 1-12 (2020). (2)Vanessa Monteil, Hyesoo Kwon, et al., Cell 181, 1-9 (2020).
価格情報
希望小売価格:4,500円(税、送料別)
納期
2・3日
用途/実績例
本試薬を空中に噴霧することにより、ACE2が飛沫中に存在する新型コロナウイルスと結合した場合、ウイルスの感染力が弱まる可能性があります。また、マスクなどの感染防御用品に噴霧してACE2蛋白を塗布したところに新型コロナウイルスが接触すると、ウイルスを捕捉することが期待されます。マスクに噴霧する際は、マスクの外側に対して噴霧するようにして下さい。また、ご使用後に必ずアルコールなどによる消毒を行うようにして下さい。 本試薬は研究用試薬ですので、新型コロナウイルス感染の診断や治療にはお使いいただけません。 下記のような状況でのマスクのおもて面に噴霧してお使いいただくとマスクを通り抜けるウイルス量を減少させる効果が期待できます。 • 満員の電車・バスでの通勤通学時 • 医療機関や検査機関での業務 • 金融機関や役所などの窓口業務 • スーパーやデパート、小売などの販売業 • 飲食業や接客業 • 柔道、剣道など屋内での対人競技の練習時 • その他、三密を伴うあらゆる状況
詳細情報
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本試薬はACE2細胞外領域を動物細胞で発現させ、培養液中に分泌された組換え蛋白質をヒスチジン・カラムで精製したもので、理論上の分子量は84.1kDです。図2は本試薬430ngを還元条件下でSDS-PAGEを行ったものです。糖鎖修飾を受けて分子量は大きくなっていると考えられます。図3は、ACE2蛋白質をプラスチック・プレートに固定させたところに、ビオチン標識したSARS-CoV-2ウイルスの表面蛋白質(S1蛋白質)の受容体結合領域を反応させ、その結合量をHRP標識ストレプトアビジンで検出したものです。本試薬のACE2含有濃度(1μg/mL)で、新型コロナウイルスの表面蛋白(S1蛋白)と結合することを確認しています。プラスチック・プレートにACE2以外の蛋白質を固定してもこのような結合は見られません。
カタログ(3)
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株式会社ハカレルは、エクソソーム検出法の研究サポートを中心に、 組換え蛋白の作製、モノクローナル抗体の作製、ELISA測定系の構築、 エクソソームELISA測定、プロテオミクス解析などの受託を行っています。 カスタマー様のご要望に臨機応変にご対応し、 研究開発のサポートをいたします。 ご要望の際は、お気軽にお問合せください。