音響解析は製品開発において、本来の性能を発揮し、品質イメージを維持するために大変重要な解析のひとつです。
<工学分野における音響解析> 私たちの身の回りにはあらゆる音が存在し、時にはその音を不快に感じることがあります。設計時に予期していなかった騒音が機械から発生されているとき、その機械は本来の性能を完全に発揮することなく性能の一部が音を発生するエネルギーに損失として使われてしまっています。さらにその音が聞こえることで、その機械の品質に対するイメージを損ねることにもつながります。また騒音だけでなく、オーディオ機器のようにユーザーの嗜好に合わせて心地良い音を届けられるかどうかでもその製品のブランドイメージが作られます。そのため、音響解析は製品開発において大変重要な解析のひとつです。 <音響解析の例> スピーカやマイクロフォンのような音響機器から、自動車や鉄道や飛行機の騒音、さらにはロケットの打ち上げ時にロケットエンジンから発せられる騒音によってペイロード内にある人工衛星が破損する現象など、多くの工業製品を対象に音響解析が活用されています。
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基本情報
◆音響解析の解析手順 ・CADデータ作成 ・有限要素メッシュ作成・解析設定 ・計算の実行 ・計算結果処理分析 ◆音響解析する上での注意点 ・解析に使うべきメッシュの大きさ(要素サイズ)は波長に依存します。 ・無限境界要素にも推奨する条件があります。 *詳細はウェブをご覧ください。
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用途/実績例
◆録音時にマイクが発生するポップノイズの低減による音質向上 録音時に口から出た息がマイクに勢いよく当たり、「ボッ」や「ザッ」などの雑音が発生することがあります。これをポップノイズと呼びます。この現象に対して流体のシミュレーションを活用して、圧力の急激な変化が起こらないマイクネット形状を検討することができます。 ◆遮音壁の性能評価 実物の遮音壁を製作して遮音性能を評価していては、時間とコストがかかってしまいます。開放空間の音場モデルを構築し、バーチャルで開発中の遮音壁を評価することで、開発期間の短縮と開発コストの低減を実現します。 ◆車両走行時に路面から受ける入力によって発生する車室内騒音(ロードノイズ) 車両が走行すると路面からタイヤへ加振力が作用し、その加振力によって車体の各部が振動します。この振動によって車室内では騒音(ロードノイズ)が発生します。車体の構造と車室内の音響空間のシミュレーションモデルを作成し、バーチャル上でロードノイズを評価することで、ロードノイズの低減に必要なサスペンションのジオメトリやブッシュ特性、あるいは車体のパネルの共振特性を検討できます。
詳細情報
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無限境界要素と音波の挙動
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マイクネット形状の音響解析
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