「水素雰囲気」と「真空雰囲気」それぞれの特長についてご紹介
わかりやすい「ロウ付 け」シリーズより、『ロウ付け方法1~雰囲気ロウ付け』を ご紹介します。 雰囲気ロウ付けは、「水素雰囲気」と「真空雰囲気」に分類されます。 「水素雰囲気」は、水素を使用します。 「真空雰囲気」は、真空ポンプで排気した希薄大気でロウ付けを行ないます。 【水素雰囲気 特長】 ■金属酸化物に対し、強い還元力があります。 ■高温下で低露点の水素ガスでは、ステンレス鋼をはじめ、鉄・クロム・ 銅・ニッケルなどの酸化物を還元できます。 ■チタンやアルミ二ウムを含む金属の酸化物は、還元不可です。 ■露点とは水素ガス中の水分量のことで、低いほど還元力が高くなります。 ■水素は熱伝導が良く、環境にやさしいです。 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
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基本情報
【真空雰囲気 特長】 ■空気を真空ポンプで排気し、希薄大気(真空)でロウ付けを行ないます。 ■金属酸化物を加熱によって分解します。 ■アルミ二ウムやチタンを含むほとんどの金属に対応します。 ■亜鉛などの蒸発しやすい金属は、設備へのダメージがあるので注意が必要です。 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
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「ロウ付け」とは母材と母材の間に「溶かした金属ロウ材」を流し、冷却して接合する技術です。母材とロウ材は原子レベルで強固に結合します。 【ロウ付けは身近な接合技術です】 自動車・エアコン・ガス給湯器・工具などの部品に、ロウ付けは利用されています。 機械加工・パイプ加工などの分野で、幅広く役立っております。 【ロウ付けのメリット】 ●薄板接合・精密接合ができる ●複数多点を同時に接合ができる ●異種金属や非金属の接合ができる ●切削や研削では作れない複雑形状の部品を製作できる ●気密性の高い接合ができる 「溶接」が母材を溶かして接合する技術であるのに対し「ロウ付け」は母材をほとんど溶かさずに接合する技術のため、サイズの小さいものや薄板などの繊細な部品の接合に向いています。