加工後も非磁性を維持できるステンレス鋼です!要求非磁性レベルなど、ご使用状況に応じた鋼種をご提案いたします。
オーステナイト系ステンレス鋼の代表鋼種であるSUS304は、固溶化熱処理状態では非磁性ですが、冷間加工によりマルテンサイト変態をするため磁性を帯びる(磁石に付き易くなる)ようになります。そのため、非磁性を維持するために加工率を低く抑えたり、強度を犠牲にするなどの課題がありました。 非磁性ステンレス鋼は、冷間加工でマルテンサイトが誘起されない(されにくい)よう調整された鋼種のため、加工後も非磁性を維持できる材料となっています。加工方法や要求非磁性レベルなど、ご使用状況に応じた鋼種をご提案いたします。
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基本情報
<取り扱い材料> ・TOKKIN 305M ・TNM-1 ・SUS316L <製造可能範囲> 板厚: 0.010 ~ 3.0mm ※材質による 幅 : 3.0 ~ 300mm 材料によって対応可能な寸法、納期、価格が異なりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
価格帯
納期
用途/実績例
電磁波シールド、振動モーター、カメラモジュール、FPC、通信機部品、医療器具、留置針
ラインアップ(3)
型番 | 概要 |
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TOKKIN 305M[特金独自製品] | SUS304(18Cr-8Ni)のNi、Mn、Crなどの含有量を高めることでオーステナイト相を安定させ、冷間圧延後も磁化されにくくした鋼種です。TOKKIN 305Mは、JIS規格のSUS305の範囲内でこれらの元素を高めに調整しているため、一般的なSUS305と比較し、より一層安定度が高くなっています。また、Ni含有量が高いため、加工性、耐食性にも優れています。 |
TNM-1 [特金独自製品] | 極めて高い加工率でも非磁性を維持できるよう成分調整された鋼種です。500HVの極めて高い強度を得ることができるため、高い非磁性と高いばね性を求められる用途に最適です。軟質材は絞り加工も可能です。 |
SUS316L | 汎用ステンレス鋼の中では、加工によるマルテンサイト変態が緩やかなため、非磁性を求められる用途によく使われていますが、高い加工率では弱い磁性を帯びるため、要求レベルによっては注意が必要です。 |
企業情報
私たちは一般材では対応できない特殊仕様でお客様の課題を解決することを得意としています。 これまでにお客様とのすり合わせにより製造したスペックは50,000件以上! お客様の課題解決のために、製販一丸となって取り組んでいます。 金属材料で原因が分からない課題があれば、まずは私たちに相談ください。 ~私たちは卓越した技術で高機能材料を世界に提供します~ パソコンや携帯電話/スマートフォンに代表される電子機器をメインに自動車・精密機器部品に向けた、精密金属材料の開発・製造・販売をおこないます。 新しいこと、面白そうなことがあれば、分野を問わずに挑戦します。 株式会社特殊金属エクセルは常に時代の最先端を走る精密金属材料メーカーとして、今後も世界の「ものづくり」をリードしていきます。