曝気も沈殿も同じ槽で、時間を区切って行う回分式活性汚泥法。1サイクルの工程と、小規模な排水に使われる理由。
回分式活性汚泥法は、1つの槽で排水の受け入れ、曝気、沈殿、上澄みの排出を順番に行い、これを繰り返す活性汚泥法です。SBRと表記されることもあります。 ■場所ではなく時間で分ける! 連続して水を流す方式では、分解は曝気槽、固液分離は沈殿槽と、槽ごとに役割を分けます。回分式では、同じ槽の中で工程を時間で切り替えるため、槽を分ける必要がありません。沈殿槽を設けずに、曝気を止めて汚泥を静かに沈め、上澄みだけを放流します。この運転は、低い負荷で長く曝気する方式で多く行われています。活性汚泥法の変法の中では、流入のさせ方を変えた方式の一つに位置づけられます。 ■1サイクルの流れは? 基本の流れは次のとおりです。 1.受け入れ:排水を槽に入れる 2.曝気:空気を送り、活性汚泥に有機物を分解させる 3.沈殿:曝気を止め、汚泥を静かに沈める 4.排出:上澄みを処理水として流す 沈殿した汚泥は槽に残り、次のサイクルの処理に使われます。まずはお気軽にご相談ください。
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■時間配分で処理が変わる? 槽を好気(酸素のある)状態と無酸素の状態に切り替え、BODの除去とアンモニアの酸化、脱窒を行う回分式もあります。曝気と、空気を送らずにかき混ぜる時間の組み方で、次の方式があります。 1.制限曝気方式:受け入れ中は曝気を止めて攪拌し、窒素の除去率は70%程度 2.間歇曝気方式:曝気と攪拌を交互に繰り返す 3.分割注入の方式:硝化の後、攪拌の前に排水を数回に分けて入れ、窒素の除去率は90%以上 ■時間の配分が処理を決める 同じ槽と同じ汚泥を使っていても、時間の配分が処理の中身を左右します。 ■サイクルの中でDOが動く! 回分式では、サイクルの中でDOが大きく動きます。畜産排水を処理する回分式施設では、曝気を続けて分解が進み、酸素の消費が減るとDOが上がり、アンモニア態窒素が検出されなくなると同時にDOが上昇した、という調査結果があります。 ■制御の指標としてのDO DOの最大値を、曝気の制御の指標に使える可能性を示した研究もあります。
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■小規模な処理で使われるのはなぜ? 回分式には、設備が簡単で設置面積が少なく、維持管理が容易という特長があり、小規模な現場で扱いやすい方式です。負荷変動に強い長時間曝気法も、小容量の排水処理に適し、回分式で運転されることが多い方式です。 ■バルキング対策として選ばれることも?! バルキングが続く場合の見直し策の一つに、回分運転方式の採用があります。バルキングを起こす糸状性細菌の多くが好気性のため、嫌気の時間を組み込んで活性を抑える狙いです。 ■向かない条件は? 低い負荷の長時間曝気を回分式で行う場合は、建設費がかさみ、広い敷地も要ります。そのため、放流先の規制が緩やかな所でないと採用しにくくなります。 ■DOの動きが見直しの手がかりに! このように、サイクル中のDOの値を曝気の制御に生かす方法が検討されています。 ■DO計や散気装置の保守 DO計の保守、散気装置の更新、排水場の点検などは、トリイでもご相談をお受けしています。まずはお気軽にご相談ください。
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