植物の多糖類をもっと有効活用しませんか?
キーワード: 多糖類 構成糖 糖代謝 機能性食品 酵素分解
地球上のバイオマス炭素(生物由来炭素)の大半は、植物細胞壁の多糖類として存在し、その代表格はセルロースです。植物の非可食部は水分を除くと大半が細胞壁の多糖類です。植物細胞壁にはセルロースの他に、ペクチンやアラビノガラクタン、グルコマンナンやキシランが含まれます。これらは「食物繊維」として認知されてきましたが、近年では腸内細菌叢を整えるプレバイオティクス効果が注目されています。野菜やフルーツの搾りかすや残渣などの廃棄部分には、有用な細胞壁多糖類が残っていることがあります。 私たちは、植物がどのように各種の細胞壁多糖類を合成・代謝しているか、について研究していますが、私たちにとって有用な多糖類を増産できないか、またより価値の高い多糖類に改良できないか、という点も意識しています。また日常的に、多糖類の構造や性質を調べており、酵素分解によるオリゴ糖の調製なども行っています。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談