技術情報誌 202305-03 X線CTを用いた微小領域の接触角
液滴サイズや試料表面状態の不均一性、接触面の形状の影響を加味した、X線CTを用いた微小領域や凹凸形状部の接触角評価を紹介する。
技術情報誌The TRC Newsは、研究開発、生産トラブルの解決、品質管理等のお役に立つ分析技術の最新情報です。 【要旨】 接触角の測定において、微小領域、凹凸形状部、および材料内部などに関しては、試料内部構造を非破壊で三次元的に撮影できるX線CT(コンピュータートモグラフィ)法を用いた測定が有効である。X線CTで測定できる微小領域における接触角は、液滴サイズ、試料表面状態の不均一性、接触面の形状に大きく影響を受けるため、単純に接触角の大小を比較するだけではなく、これらの影響を加味して評価することが重要である。ここでは、ポリエチレンフィルムやナイロン糸を用いて、これらの影響を三次元観察データから検証した結果を紹介する。 【目次】 1. はじめに 2. 接触角に及ぼす液滴サイズの影響 3. 繊維におけるX線CTを用いた接触角測定 4. まとめ
- 企業:株式会社東レリサーチセンター
- 価格:~ 1万円