超音波を使ってこすれるところがないポンプを
キーワード: 超音波 ポンプ 非接触
液体や気体を送るポンプは、逆流を防ぐ目的でゴム製の弁が使われ、回転している部分を支持するために軸受けなどが用いられます。これらは常にこすれていますから、故障の原因になります。また、ゴムを使っていると低温環境(ゴムが硬くなってしまう)・高温環境(ゴムが溶けてしまう)では使うことができません。こすれているところをなくせば、故障の確率は下がりますし、低温/高温環境でも使うことができます。 人の耳には聞こえない高い周波数の振動を固体表面に励起し、その面と数十ミクロンの隙間を挟んでべつの面と対向させ、それらの面にちょっとした工夫を施すと隙間の中の流体が一方向へ流れ、ポンプのはたらきをします。ゴム製の部品は使いませんし、こすれるところもありません。このような構成のポンプで圧力や流量を増大させるために研究を行っています。また、超音波非接触回転機構の導入も検討しています。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談