不快な臭いや味などの成分をマスキングするクラスター デキストリン
鎖長部のらせん構造内に物質を包接するため、食品中の不快な臭いや味などの低減効果が期待できます。
クラスター デキストリンⓇは、Glicoグループが世界で初めて開発に成功した高分子のデキストリン(高度分岐環状デキストリン)であり、国内外にて幅広い用途で利用されています。ワキシーコーンスターチを起源とし、ブランチングエンザイムという酵素を用いることで、デンプンの基本的な構造単位であるクラスター構造をほぼそのまま保持しています。 クラスター デキストリンは、構造の一部に らせん構造をしたグルカン鎖を有し、らせん構造内にゲスト物質が包接され、徐放や安定保持といった現象が起こることから、不快な臭いや味などの低減や成分の安定化など、さまざまな効果を期待することができます。 また、この機能を食品の風味改良に応用できます。 ■呈味成分のマスキング例 ・カフェインなどの苦味 ・酢酸などの酸味 ・トウガラシなどの辛味 ※グルタミン酸などの「旨味」や食塩などの「塩味」は包接しにくい ■香味成分のマスキング例 ・レトルト食品のレトルト臭 ・フライ食品などの酸化臭 ・魚の生臭さ ・プラントベースフードの青臭さ ・日持ち向上剤に含まれるアルコール臭
- 企業:グリコ栄養食品株式会社 技術営業部
- 価格:応相談