技術情報誌 202101-04 陽電子によるバリア膜や分離膜評価
技術情報誌The TRC Newsは、研究開発、生産トラブルの解決、品質管理等のお役に立つ分析技術の最新情報です。
【要旨】 革新的なバリア性や分離性などの気体輸送特性(ガスや蒸気の透過性、拡散性、収着性など)を持つ材料の開発ではサブナノ空隙(1 nm未満の空隙)構造の評価が重要になる。そのため、分子レベルの空隙を評価する技術が求められ、陽電子消滅寿命法は強力なツールとなる。本稿では、polyethylene terephthalateおよびシリカ薄膜に対し、陽電子消滅寿命法と他手法を協奏的に活用することで、サブナノ空隙構造と気体輸送特性の関係にアプローチした例を紹介する。 【目次】 1.はじめに 2.陽電子消滅寿命測定の原理 3 結晶化度の異なるPETに対する応用例 4.密度の異なるシリカ薄膜に対する応用例 5.まとめ
- 企業:株式会社東レリサーチセンター
- 価格:~ 1万円