アルミニウムと銅の欠点を補う新材料:銅よりも軽く、アルミニウムより強度があり、チタン並みの熱膨張率をもち、熱伝導率を含めてバランスの良い新材料の開発に成功 ~グラファイト系金属基複合材料の新素材「ACM-H3」~

当社のコア技術、溶湯鍛造法(高圧鋳造)を使用し、新しい製造法を実現しました。それにより、要求するニーズに合わせて、熱伝導、熱膨張、強度など、物性値を任意に設計できます。現行のグラファイト系複合材のラインアップ「ACM-a/ACM-io」 は物性値が限定的でした。
今回開発した「ACM―H3」はアルミニウムとグラファイトを複合、含浸してつくる、金属基複合材です。アルミニウム・銅の代替(ヒートシンク)や高剛性放熱構造部材、車載に対応できる高剛を有した材料として製品の信頼性を向上させる新素材です。
グラファイトにはない特徴として、(1)剛性が123Gpa(2)熱膨張性は銅・アルミニウムより低く、(3)銅・アルミニウムより大きい熱伝導性を持ち合わせています。さらに(4)アルミニウムと同等の軽さで(5)銅と同等の高い剛性(ヤング率)を有しています。
これまでにない素材の特長として、高熱伝導性、低熱膨張性で異方性が小さい。これまでの素材は横方向の熱膨張性が低く、熱伝導率が高くでも、積層方向の熱膨張性の値が極端に悪かったり、熱伝導率の値が低いものはありましたが、当素材は縦横方向に等方性の新素材となります。

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