日本製の医療ガーゼを見つけられない理由(1/2)

ユーザー様や個人のお客様から「日本製のガーゼはありませんか」とのお問合せをいただくことがあります。
もちろん化粧用やベビー用のガーゼ等で日本製の製品は数多くありますが、医療用のガーゼで「日本製」と表示された商品を見つけることは困難です。
現在、国内で流通している医療ガーゼのほとんどが「中国製」です。
輸入したガーゼの原反を、国内で加工した医療ガーゼはありますが、これらは「日本製」とは表示されていません。
医療ガーゼと一般の織布※1 との違いは、製造過程での「精錬・漂白(晒し)工程」に違いがあります。
織布等の「精錬・漂白(晒し)工程」は、染色の前工程として行なわれ、その後の染色工程を経て「白色」に仕上げています。
一方で、医療ガーゼは、染色せずに「精錬・漂白(晒し)工程」のみで「白色」に仕上げなければなりません。※2
※1. 織布(しょくふ)とは織物のこと。 織物は縦糸と横糸で編んだ物を言います。
※2. この理由は、一般の晒し工場で「精錬・漂白」を行なった場合、「蛍光を発色しない」という医療ガーゼの基準(薬機法の医療機器クラスIの規格)をクリアできないことによります。

このニュースへのお問い合わせ
Webからお問い合わせ