リニアシャフトの「硬殻軟芯」を解き明かす:なぜ高周波焼入れ深さが耐湾曲性と剥離防止の鍵となるのか?
自動化設備において、リニア機構の安定性は機械寿命を左右します。しかし、リニアシャフト選定時に寸法だけを重視し、「高周波焼入れ深さ」を見落としているケースは少なくありません。
リニアシャフトは鋼球による高頻度の転動荷重を受けるため、耐摩耗性と耐破損性の両立が重要です。その鍵となるのが「硬殻軟芯」構造です。
外側の硬化層は高硬度(SUJ2:HRC58~、SUS440C:HRC56~)により摩耗を防止し、内側の軟芯は衝撃を吸収して脆性破壊を防ぎます。
焼入れ深さは外径に応じて0.5~1.0mm程度に最適化されます。浅すぎるとフレーキング、深すぎると靭性低下による破断リスクが高まります。
また、動的負荷や振動環境に応じた選定が必要であり、熱処理後の二次加工は変形や微小亀裂の原因となるため推奨されません。

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