重労働だった真空包装フィルムに、部分肉を入れる作業の負荷を大幅に軽減できる装置「オートバッガー」
株式会社ニッコー
食肉(牛・豚)加工場での真空包装用フィルム詰め作業を自動で行える装置「オートバッガー」(特許出願中)を開発し、主にミートパッカーを対象に今秋販売を開始した。オートバッガーは牛や豚の部分肉のサイズをレーザースキャナーで3 次元計測、瞬時に肉の体積を演算、続いてロボットで肉の大きさに合った真空包装フィルムのサイズ選択と袋詰め、袋の供給を連続で行う。処理能力は毎分16 ~ 17 ショット、同じ部位を連続処理する場合は毎分12 ~ 13 ショット。袋のサイズは3 種類に対応する。袋詰めでは肉の大きさに合わせてメインのコンベヤと2 本のサブコンベヤを個別にコントロールできるフィンガーコンベヤを採用。これによってロボットが肉に袋をかぶせやすくなり、きれいな袋入れを実現した。同社によれば、この装置の導入によって17 袋/分処理の場合で1 人当たりの労働生産性は約3 倍アップするという。また従来の人手作業では6 人もの人員が必要だったが、投入と次工程の真空包装機への移載の2 人のみでオペレーションが行えるようになる。さらに自動化で肉に手が触れる時間が短くなるため、食品安全の観点からもメリットが大きい。
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牛・豚の部分肉を加工処理後に真空包装フィルムに袋詰めする作業は、現在は数人の人手作業で行われています。部分肉をコンベアへ乗せると三次元計測でサイズを計測し、3種類のフィルムからその肉に合うサイズの袋を選定し、ロボットが肉に袋を被せていきます。肉のサイズに合わせてコンベア幅が変わるフィンガーコンベアを採用。袋を汚すことなくスムーズな袋詰めが可能になりました。