機械の回転量、及び移動量に相当するシンクロ(セルシン)電気信号をアブソリュートのBCDデジタル信号に変換出力します。
零ホールド機能は、シンクロ発信機が零点位置よりもマイナス方向に回転した場合に異常に大きな値を出力(たとえばマイナス1度のとき359度に対してスケーリング)してしまうことを抑制します。 上限値ホールド機能により、出力最大値を設定できます。最大開度を超えて扉体を揚げる巻揚機に対して規定値(基準揚程)をキープして出力します。 複数の異なるスケールを設定することも可能です。NT5700は開度により二種類の異なるスケールを選択して使用します。この機能によりワイヤードラムの段巻補正に対応します。本体スイッチにより設定値を変更できるので現場での微調整も可能です。 リニアライザーオプションにより任意の変換テーブルをROMに記憶させることで、ラジアルゲートの円弧開度を鉛直開度に変換するなど、より複雑な開度変換を行うことも可能です。 シンクロ発信機の現在角度をゼロ出力ポイントに設定(零点設定)したいときは、機器本体のボタンをワンプッシュするだけで行える(ゲート全閉状態で行います)ので、現場での微調整も簡単です。 シンクロ発信機の回転方向に対して出力値の増減方向を設定できます。