ボール(基準球)計測で、5軸/5面加工の誤差低減・精度向上
XYZ軸の直交3軸に加えてAC軸等の2つの旋回軸を備えた5軸加工機で精度を確保するためには、旋回軸中心のずれや傾きなどの誤差を小さく調整することが必要になります。 煩雑で難しいといわれる5軸加工機の精度調整を、ボール(基準球)計測マクロを使って自動で行うことができます。 “データベース型誤差補正”方式を用いることによって、従来の補正方式では取り除くことが困難であった誤差要因を補正することができます。
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基本情報
ボール(基準球)計測マクロは、直径約25mmの基準球の位置をタッチプローブで測定することで、5軸テーブルの誤差を計測し補正するマクロプログラムである。 誤差補正は下記の2段階に分けられる。 【第一段階】旋回中心計測 これは5軸テーブルに取り付けたボール(基準球)の軌跡をタッチプローブで測定し、旋回中心座標を自動心出しするマクロプログラムである。 従来のテストバーとダイヤルゲージを使った方法では煩雑で難しかった旋回中心の心出しが、ボール(基準球)計測によって短時間でできるようになる。 【第二段階】データベース誤差補正 これは傾斜軸角度毎の誤差データベースを基に、加工原点を補正するマクロプログラムである。 第一段階の旋回中心計測を行っても、それ以外の様々な誤差が積み重なり、5軸テーブルを割出した時の実際のボール(基準球)の位置は理論位置からずれる。そのずれ量を傾斜軸角度15°毎にタッチプローブで測定記録して、誤差データベースを構築する。そしてその誤差データベースを基に、加工時に傾斜軸角度に対応した補正量を加工原点に加算することで、第一段階で除去できなかった誤差を補正することができる。
価格情報
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価格帯
50万円 ~ 100万円
納期
用途/実績例
<初品の不良が大幅に減少> ボール(基準球)計測マクロを導入した結果、5軸加工の不良率、特に初品不良を減らすことができる。 新規ワークの立上時には、誤差補正工程を何度も繰り返してやっと1個目の良品にたどりつく。ボール(基準球)計測マクロを導入した結果、こうした初品の寸法調整工程の時間を大幅に削減できる。 <精度不良の機械でも稼働が可能に> ボール(基準球)計測マクロを導入した事故歴のある精度の悪い機械があった。 そこで、データベース型誤差補正マクロを導入したところ、必要な精度を確保できるようになった。 5軸テーブルの修理に時間と費用をかけずに、加工精度を確保して生産を継続できるようになった。
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リスナーエンジニアリングはマクロプログラムのエキスパートです。 5軸機の心出し計測マクロ、ワーク計測マクロ、工具計測マクロ等、ご要望に合わせて制作します。