1983年に独自の長距離顕微鏡の製造・開発を開始。同年に長距離顕微鏡はその年の最も価値のある新機軸製品として表彰されました。
クエスター長距離顕微鏡は、「真空チャンバー中で行われる実験で微細な動的過程のリアルタイム観測・計測」、「有害な環境下にある試料の顕微鏡観察」、「オンラインでの精密検査」といった、長距離顕微鏡での計測・検査・監視・芯合わせに強力な画像化の手段を、という研究者や生産現場からの強い要望により開発されました。 長距離顕微鏡光学系により、雑然としがちな作業エリアから観察系を外に出すことが出来ます。なおかつクエスター長距離顕微鏡により、高いレベルの要求に基づく高倍率・高解像度の画像を得ることが可能になります。
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基本情報
マクストフカセグレン クエスター長距離顕微鏡はマクストフカセグレンと呼ばれるレンズミラー複合光学系が採用されています。この形式で入射光は、メニスカス形状のコレクターレンズから主鏡へ、主鏡からコレクターレンズの裏側に蒸着された副鏡へと折り返され、主鏡中心の軸穴から主鏡後方に結像されます。この形式は、星像を正しく点像として結像しなければならない天体望遠鏡の分野で、クエスター社がはじめて製品化した光学形式です。 マクストフカセグレン光学系により、クエスター長距離顕微鏡では1mを越える長い焦点距離が全長30cmに満たない鏡筒に折り畳まれ、収められています。同時に主鏡曲率中心付近に置かれたフロントレンズ系(コレクターレンズとその裏面に蒸着された副鏡)により収差が補正されます。外観はほぼ同じに見えるクエスター長距離顕微鏡も、コレクターレンズの形状に個別の特徴を見ることができます。クエスター社の多年にわたるマクストフカセグレン形式でのノウハウ蓄積により、各機種はそれぞれが受けもつ作動距離において最良の光学設計を得ています。
価格情報
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価格帯
100万円 ~ 500万円
納期
※受注状況により納期が前後いたしますので、お問い合わせください。
用途/実績例
材料試験 長距離顕微鏡がもっとも頻繁に使われるのは動力学や静力学的検査を行っている間の物質の性質の反応をモニターしたり測定したりする分野です。長距離顕微鏡やそれを組み込んだシステムは、テスト中のデータをリアルタイムで取り出す目的に理想的な装置といえます。作業可能距離が長いので、サンプルの取り扱いが楽ですし、高温体観察や磨かれていない凹凸面の姿の詳細な観測に適します。 スペースシャトルの振動保護 スペースシャトルがはじめて宇宙から帰還した時、激しい加熱から船体を保護する為に使われていたタイルは、変更する必要があることが明白になりました。この問題を解決する為、NASAの研究者たちは材料破壊の動力学を解決する必要があり、シミュレーションした大気圏再突入時の条件下でのサンプル面を、長距離顕微鏡を使って問題を解決しました。 塗料中の金属測定 自動車会社はむら無く着色する為に、塗装過程中に金属塗料の中の粒子を並べる方法を開発したいと希望していました。適当な技術が開発されるまでの期間、長距離顕微鏡に高速度ビデオカメラをつけて、環境の変化による塗装過程中の粒子の並びの変化の様子を観察しました。
企業情報
航空・宇宙・海洋・気象・医療・各種工業・理化学研究・報道・教育・保安・監視等で使用される各種光学装置の輸入販売及びシステム化の設計製造、天体望遠鏡など天文分野機器の輸入販売及びその技術のコンサルタント