アモルファスコアにすることで、従来品より無負荷損を1/4~1/6程度に低減し、最高効率の省エネルギー効果を実現しました。
アモルファス合金帯を鉄心に用いると結晶構造の珪素鋼板等の磁性材に比べ、 磁束を変化させた場合の原子の回転が容易になり、 ヒステリシス損(磁束が通る際の損失)が少なくなり、また板厚が薄いので渦電流損失も少なくなります。 したがって、アモルファス鉄心は従来の珪素鋼板鉄心に比べると鉄損が低減します。 変圧器の損失には大別すると負荷に関係なく発生する「無負荷損」と負荷電流によって変化する「負荷損」という 二つの損失があります。 無負荷損は主に鉄心に発生する鉄損です。 負荷損は負荷電流による変圧器の巻線の抵抗による抵抗損で銅損と言われます。 アモルファス変圧器はこの損失のうち無負荷損に注目した変圧器です。 変圧器は長寿命の製品なので、無負荷損を抑えることで大きな省エネ効果が発揮できる製品です。