ステンレスに均一な酸化皮膜を形成し、腐食リスクを大幅低減。複雑形状や量産品にも対応できる、高耐食・低コストな表面処理技術です。
東陽理化学の不動態化処理は、ステンレス鋼の表面に安定した酸化皮膜(不動態皮膜)を化学的に再形成し、金属の耐食性を飛躍的に高める後処理技術です。 加工や溶接、熱処理の過程で一時的に失われた保護皮膜を再構築し、錆の発生を防ぐことで、製品の信頼性と耐久性を向上させます。 この処理は、オーステナイト系だけでなく、フェライト系やマルテンサイト系ステンレス鋼にも対応しており、SUS304やSUS316をはじめとするさまざまな材質で実績があります。 酸洗や脱脂の後工程として導入されるケースが多く、電解研磨やバフ研磨と組み合わせて用いることで、外観品質と機能性の両面でさらなる効果が期待できます。 不動態化処理は薬液による非接触処理のため、内面や複雑な形状にも均一な処理が可能で、変形の心配がありません。 大量処理にも対応しており、低コストでの安定供給が可能です。 主な用途としては、医療機器、食品製造装置、半導体関連部品、サニタリー配管、バルブ部品などが挙げられます。 錆や腐食に強い製品づくりを支えるこの処理技術は、長期的な品質維持が求められる現場で高い評価を得ています。
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基本情報
対応材質:SUS304、SUS316、SUS430(フェライト系)、SUS410(マルテンサイト系)など 対応形状:複雑形状、溶接構造体、配管、筐体、板金部品、小物精密部品など 処理方式:化学処理による不動態皮膜再生(非接触型、薬液浸漬) 処理目的:耐食性向上、酸洗後の保護、錆防止、皮膜再生、加工後の仕上げ補助 寸法変化:ほぼなし(非接触処理のため寸法安定性が高い) 表面仕上がり:外観変化少なめ、わずかに艶消し状になる場合あり(材質・前処理により異なる) 適用工程との併用例:酸洗処理後、電解研磨後、脱脂後、バフ研磨後など 対応サイズ:最大全長1000mm程度まで、重量20kg程度まで(応相談) 対応ロット数:試作1点から大量生産まで大小問わず対応可能 品質管理・検査対応:外観検査、寸法確認、処理履歴管理、識別マーキングなど オプション:真空包装、検査成績書添付、ロットトレース、識別ラベル貼付など 備考:特殊仕様・用途に応じた前処理や複合処理のご提案も可能
価格帯
納期
用途/実績例
【対象業界】 医療機器/食品製造/半導体製造装置/精密機械/理化学機器/環境設備 など 【対象部品・製品名】 配管部、バルブ部品、溶接フレーム、タンク、継手、分析装置カバー など 【処理目的】 耐食性向上、酸洗後の保護皮膜形成、錆防止、溶接焼け対策、皮膜再生 など 【材質種別】 SUS304/SUS316/SUS430/SUS410/二相ステンレス など 【使用環境・条件】 クリーンルーム内使用/屋外設置/水分・薬品接触あり/医療機器の滅菌対応部品 【実績・採用事例】 医療機器OEM向け構造体/食品機械メーカー定期ロット/半導体装置部品の量産実績 など 【ロット規模・頻度】 試作1点から大量生産まで大小問わず対応可能 【備考・要望】 検査成績書添付希望/真空包装出荷/他処理との組み合わせ指定あり など
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東陽理化学株式会社は、金属表面処理のリーディングカンパニーとして、受託加工から表面処理剤・処理装置の製造、自動検査装置の開発、さらに技術コンサルティングまで一貫して対応する総合技術企業です。 精密な電解研磨や洗浄技術をはじめ、クリーンルームでの真空包装・アッセンブリ、高度な加工技術による一貫生産体制を確立。 半導体、医療機器、食品関連機器など、品質が求められる分野で高い信頼を獲得しています。 あらゆる表面処理課題に、技術と柔軟な対応力で応えるパートナーとして、お客様のものづくりを支え続けます。