受変電用変圧器の課電開始時に発生する励磁突入電流現象による障害を解消する装置
変圧器励磁突入電流現象による問題は、電力系統の電圧低下や電流不平衡を引き起こし、当該の電力需要家ばかりでなく周辺の企業、公共施設および一般家庭などの電力需要家に影響を及ぼします。この問題に対する従来の対策は、大電流用抵抗器や課電用発電機などの大型設備を必要とし、課電操作も経験を要する手動操作に頼るなど電力設備を管理する者にとっては悩ましい問題の一つでした。 弊社の変圧器励磁突入電流抑制装置 Inrush-limiter T1 は、変圧器用遮断器の投入位相角を自動的に制御するもので変圧器励磁突入電流を極少に抑制し、励磁突入電流現象による問題を根本的に解決する画期的な装置です。
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基本情報
Inrush-limiter T1 は、受変電設備の電力制御盤からの変圧器課電操作信号を受けて、本装置が自動的に最適なタイミングで遮断器投入位相角制御を行い、変圧器課電時の励磁突入電流の発生を抑制します。 装置は系統保護リレーと同等のサイズに納められたコンパクトユニットに仕上げられ、新規および既存設備いずれへの設置対応が容易です。電力制御盤との取り合いは、VT2次電圧、遮断器操作信号、警報出力などシンプルで簡単に接続作業ができます。(CT入力は不要です。)煩わしいメンテナンスや課電のたびに操作をする必要もありません。 弊社では装置の販売だけではなく、導入時の系統解析や設置コンサルティング、装置設置用の自立盤の製造および電力設備との接続工事も承っております。
価格帯
500万円 ~ 1000万円
納期
用途/実績例
○電圧変動対策(瞬時電圧低下) ○風力発電など再生可能エネルギー利用の電力事業者の発電設備 ○電力会社の変電所設備 ○製鋼、黒鉛、ガラス製造会社等、電気炉設備などを有する大口電力需要家 ○コンピュータ制御設備など電源の安定化が求められる工場の受変電設備 ○大型ビル、公共施設などの受変電設備
企業情報
昭和21年 創業者は戦後の街を歩き、焼けたアイロンの無料修理をして名を広め、昭和24年に戦災復興の名を借りて、「興電舎」を会社名にモータやトランスなどの電気機器の修理から事業を始めました。以来、水力発電機や電力設備のメンテナンス業務、電気・計装工事の設計施工へと事業を広め、受配電盤や制御盤の設計施工及びソフトウエア開発などの製造業へと業務の拡大を図り、現在は自社開発による制御装置機器やソフトウエア製品を製造・販売しています。地域の企業、公共事業をはじめ全国各地の「電気を活かす場」に長年の実績で培われた技術による製品とサービスをご提供し、お客様の信頼をいただいています。