コストダウンに最適!カット寸法や穴加工の変更が容易!大型成形が可能!
真空成形とは、大気圧をシート(樹脂板)成形に応用した成形方法です。シート(樹脂板)をヒーターにて軟化させ、軟化したシート(樹脂板)と突き上げた成形型との空間(隙間)を真空状態にすることでシート(樹脂板)を型に密着させ、望む形状に仕上げます。 真空成形において、基本成形品の内寸(内側の寸法)が基準寸法となり、凸型(オス型)を用いて成形します。この場合、製品面(型の外側)に型跡が付きません。しかしながら、製品のフォルムは板厚分柔らかく味のあるものに仕上がります。 これとは異なり、インジェクション(射出成形)に近いシャープな成形表現がしたい場合は、大気圧よりも大きな圧力を加える圧空成形が有効です。凹型(メス型)を用いて成形しますので成形品の外寸(外側の寸法)も正確に出ます。但しこの場合、製品面に型が触れますので型跡は避ける事ができません。 型跡に対してはブラスト処理などで対応させて頂いております。また、アンダーカットの成形も可能です。
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基本情報
主な成形型に「木型」「ケミカルウッド型(合成木材型)」「樹脂型」「金型」(圧空成形は金型が必要です。)などがあり、型の構造がシンプルで凸型(オス型)凹型(メス型)のどちらか片方のみで成形することができるため、コストダウンに最適です。 インジェクション(射出成形)と比べた場合、型代が数分の一で済み、小ロット生産に向いています。イニシャルコストの軽減となり、トータルでもお安くなる場合が多いです。 成形後のトリミングをNC機械で行っているため、形そのものでなければ型を変更せずに加工プログラムによりカット寸法や穴加工の変更が容易に出来ます。 大型成形が可能。但し、成形品の高さに制約があるので注意が必要です。 デメリット 成形後の不要な部分のトリミング作業が必要になり、材料のロスが多くなります。また型当たり面側へのリブ立てなどができない為、接着など二次加工が必要となる場合があります。 製品の肉厚が部分的に変動する(元板が伸びた箇所は薄くなる)ため、肉厚調整が困難。 製品の表面・裏面のどちらかにしか型に触れない為、寸法精度は型当たり面が基準となります。
価格情報
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納期
用途/実績例
プラスチック素材の什器やディスプレイ LED照明との相性は抜群 その他用途多数
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創業60年以上の歴史をもつ株式会社シンシはプラスチック(樹脂)板加工のパイオニアとして、曲げる・切る・削る・貼る・磨くなどを一貫して加工ができる技術があります。 図面化される前のラフスケッチから一緒に創り上げるアクリル加工業界では数少ない成形技術と切削・接着技術の両方を持つ会社です。 その内容は大型成形品(業界最大級の真空成形・プレス成形・圧空成形)から二次加工(切削・切断・接着・表面処理など)まで様々です。 水族館の水槽においてはアクリルパネルが使用されて以来、長年に亘って三菱レイヨン(菱晃)と連携して国内をはじめ世界中の水族館向けアクリルパネルを製作し、多くの実績を積んでおります。またスクリーン印刷と成形を組み合わせ立体的な形状をした成形看板やアミューズメント機器の筐体部材を長年製造しています。 その他医療器、電子機器などの産業機器、建材やオブジェ、空間ディスプレイなどがあります。 試作・小ロットから量産まで、また短納期・低コストのご相談は加工技術が豊富なシンシへ是非ご相談ください。