FT-IRにより、高分子材料の劣化具合を評価します。
プラスチックなど高分子材料は金属材料と異なり錆のような腐食が起こりづらい反面、熱や紫外線により劣化が起こります。プラスチックによく見られる黄変もその一例です。劣化分析サービスでは、このような試料に対してFT-IRを用いて劣化具合の評価を行います。この結果は破損のみられた製品など不具合品に対し、原因特定の材料として利用することができます。
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基本情報
【特徴】 ●結合から構造の変化を推定 FT-IRは分子の振動による吸収がスペクトルに現れることから、測定した試料がどのような結合を持っているか、どのような構造になっているか推測することが可能です。 ●顕微FT-IRによるマッピング測定 顕微反射法または顕微ATR法を用いて表面のマッピング分析を行うことが出来ます。これにより、試料表面の劣化の進行度合いの違いを視覚的に評価することが可能です。 ●熱処理、薬品浸漬など試験を含んだサンプルの評価も可能 製品が劣化した環境の再現や、特定の条件で試験した後の製品についても、試験を含めて実施し評価いたします。
価格帯
納期
用途/実績例
●樹脂の劣化分析 樹脂は加熱や、加熱と冷却の繰り返しにより構造が変化します。その中で最もよく観察される構造変化が酸化であり、熱や紫外線などが原因で酸化劣化が起こります。 ●不具合品の劣化分析 ●熱処理による樹脂の構造変化の確認分析 加熱処理したポリエチレンは、C=OやC-Oといった酸化による吸収が発生し、温度が上がるにつれてこれらの吸収が大きくなります。
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開発品の信頼性を評価する技術サービスを主な業務としています。 規格・規定通りの評価データのご提供だけでなく、評価目的に最適な手法・条件・設備のご提案や、規格外評価のためのオリジナル設備・治具の設計製作にも対応しています。 また、計測・試験・分析の3つの評価技術を複合的に取り扱っていますので、多様な設備を横断する複合業務や、より多角的な評価方法のご提案も可能です。